下取り・売却・譲渡する際は
Android端末を初期化(リセット)しよう!
操作方法を紹介します。
Androidスマホ・タブレットを
- 携帯ショップで下取りに出したり
- メルカリやゲオなどで売却したり
- 家族や友達に譲渡する など
端末を手放す際、データを削除しなければなりません。
そこで、必要となる作業
「Android端末の初期化(リセット)」です。
初期化とは購入したときの状態
つまり、工場出荷状態に戻すことです。
- 初期化
- リセット
- ハードリセット
- フォーマット など
さまざまな名称で呼ばれます。
本記事では、次のAndroidスマホを例に初期化(リセット)方法を紹介します。
- メーカー名:Xiaomi(シャオミ)
- 機種名:Redmi Note9 S
- OSのバージョン:Android 10
Androidタブレットの場合も同様の手順です。
ぜひ参考にしてください。
なお、機種やOSのバージョンにより操作方法は異なります。
Android端末の取扱説明書、またはメーカーの公式サイトも確認しましょう。
▼ 通話もできるタブレット ▼
下取り・売却・譲渡する際の事前準備
Androidスマホ・タブレットを初期化(リセット)すると、工場出荷状態に戻ります。
つまり、端末内にあるデータはすべて削除されます。
具体的には・・・
- 端末に登録しているGoogleアカウント
- 連絡先、通話履歴、Gmail
- インストールしたアプリ
- LINE、Twitterなど各種SNS
- 写真、動画、音楽などのメディアファイル
- おサイフケータイ など
個人情報すべてを削除します。
端末からすべてのデータが消去され、各種設定も未設定の状態になります。
初期化することで・・・
- 個人情報の漏えい
- 他人にあなたのアカウントを勝手に使われる など
このようなトラブルを回避できます。
個人情報を守り、セキュリティ面を万全にするためには欠かせない作業!
事前準備として、次の3つをおこないます。
- データのバックアップ
- データの引き継ぎ
- 必要な情報の確認
1から順に見ていきましょう。
Wi-Fiまたはモバイルネットワーク(SIMカード・eSIM)への接続が必要です。
注意点もあわせて紹介します。
準備1:データのバックアップ
初期化(リセット)する前に必要なデータをバックアップしましょう。
バックアップ方法はいくつかあります。
- Google One
- Googleドライブ
- SDカード
- パソコン
- その他クラウドサービス など
今回はもっとも簡単な方法である
「Google One」へのバックアップ方法を紹介します。
この方法は、端末にGoogleアカウントを登録して使っていることが前提となります。
次の表を確認してください。
Google One バックアップ | |
バックアップできる | バックアップできない |
連絡先、通話履歴、Gmail | LINEのトーク履歴 |
インストールしたアプリ | 文書・音楽などのメディアファイル |
Googleフォトの写真と動画 | おサイフケータイ |
デバイスの設定 | Google Oneでバックアップできないアプリ など |
Googleアカウントのデータ |
なお、あらたなAndroid端末でデータを復元する場合、Googleアカウントの「ユーザー名」「パスワード」が必要です。
あわせて確認しておきましょう。
実際の画像を使って、Google One バックアップ方法を見ていきます。
後ほど、Google One バックアップが表示されない場合の対処法を紹介します。
「設定」をタップします。
設定画面が開きます。
下へスクロールして「Google」をタップします。
Google画面が開きます。
Googleアカウントの「ユーザー名」を確認します。
「バックアップ」をタップします。
バックアップ画面が開きます。
アカウント ストレージは15GBまで無料で使用することができます。
ストレージが足りない場合
- 不要なデータを削除する
- ストレージを追加購入する
などの対応が必要です。
Google One バックアップを「オン」にします。
「今すぐバックアップ」をタップします。
すぐにバックアップが開始します。
データ容量により所要時間は異なりますが!
私の場合、5分ほどでバックアップが完了しました。
「Google One」へのバックアップは完了です。
あらたなAndroid端末でGoogleアカウントの「ユーザー名」「パスワード」を入力すれば、データを復元することができます。
Google One バックアップが表示されない場合
長年使用するAndroidタブレット
- メーカー名:ASUS(エイスース)
- 機種名:ZenPad Z500KL
- OSのバージョン:Android 7.0
上記の機種では、Google One バックアップが表示されません。
Google Play ストアから「Google One」をインストールすれば、バックアップが可能になります。
他にも対処法はあります。
Androidタブレット(Z500KL)を例に別のバックアップ方法を見ていきましょう。
「設定」をタップします。
設定画面が開きます。
下へスクロールして「バックアップとリセット」をタップします。
バックアップとリセット画面が開きます。
データのバックアップを「オン」にします。
バックアップアカウントの「ユーザー名」を確認します。
自動復元を「オン」にします。
この設定ができていれば、自動的にリモートでバックアップされています。
あらたなAndroid端末でGoogleアカウントの「ユーザー名」「パスワード」を入力すれば、対象のデータを復元することができます。
準備2:データの引き継ぎ
「Google One」へのバックアップは完了しましたが!
バックアップできないデータがあります。
Google One バックアップ | |
バックアップできる | バックアップできない |
連絡先、通話履歴、Gmail | LINEのトーク履歴 |
インストールしたアプリ | 文書・音楽などのメディアファイル |
Googleフォトの写真と動画 | おサイフケータイ |
デバイスの設定 | Google Oneでバックアップできないアプリ など |
Googleアカウントのデータ |
多くの人が使っているアプリ
例えば・・・
- LINE
- 文書・音楽などのメディアファイル
- おサイフケータイ など
これらのアプリはGoogle One バックアップできません。
中でもLINEアプリは注意が必要です。
1つの電話番号に1つのアカウントを1台の端末でのみ使用可能です。
つまり、端末を初期化(リセット)する前にデータの引き継ぎが必要です。
LINEアプリのアカウント移行手続きをしてください。
引き継ぎ後、あらたな端末でLINEアプリをインストールして設定する流れになります。
他にも・・・
- 楽天Edy
- モバイルSuica
- モバイルICOCA
- モバイルWAON
- nanacoモバイル など
上記のアプリや一部のゲームアプリも引き継ぎが必要です。
必要に応じて、アカウントの移行手続きをおこないましょう。
詳細は各サービスの公式サイトを確認してください。
準備3:必要な情報の確認
Androidスマホ・タブレットを下取り・売却・譲渡する場合、必要な情報があります。
例えば・・・
- メーカー名、機種名
- OSのバージョン
- SIMフリーかどうか など
初期化(リセット)する前に確認しておくと安心です。
「設定」をタップします。
設定画面が開きます。
「デバイス情報」をタップします。
「端末情報」などと表示される場合があります。
この画面で必要な情報を確認することができます。
SIMフリーかどうかの確認ですが!
- 一部の端末:表示あり
- 多くの端末:表示なし
設定画面からSIMロックの有無を確認できない場合が大半です。
Android端末の取扱説明書、またはメーカーの公式サイトを確認しましょう。
Android端末の初期化(リセット)方法
Androidスマホ・タブレットの初期化(リセット)方法を紹介します。
大まかな流れは次の通りです。
- Googleアカウントをスマホから削除
- データの暗号化を確認
- 初期化(リセット)
- SIMカードの取り出し
1から順に見ていきます。
注意点もあわせて確認しましょう。
【1】Googleアカウントをスマホから削除
Android端末にGoogleアカウントを登録して使っている場合、スマホから削除する必要があります。
ここでの削除とは・・・
- スマホからGoogleアカウントの登録を削除するだけ
- 「Googleアカウントそのもの」は削除されない
- Google Oneにバックアップしたデータは消えない
上記の通りなので安心してください。
Googleアカウントを削除しない場合
デバイスプロテクション(Device Protection)が機能する場合があります。
デバイスプロテクションとは・・・
- 強制的に初期化されたAndroid端末を
- 所有者以外が利用できないように保護する機能
- Googleアカウントロックとも言われる
- 初期化後のセットアップでGoogleアカウント認証を求める
要するに・・・
下取り・売却・譲渡された側が初期化前に登録していたGoogleアカウントの「ユーザー名」「パスワード」の入力を求められます。
当然ながら入力できません!
そのため、ロックがかかっている状態になります。
あらたな設定ができず、トラブルに発展する可能性があります。
Googleアカウントの削除を忘れないようにしましょう。
「設定」をタップします。
設定画面が開きます。
「アカウントと同期」をタップします。
「アカウント」「パスワードとアカウント」「ユーザーとアカウント」などと表示される場合があります。
アカウントと同期の画面が開きます。
「Google」をタップします。
Android端末に登録しているGoogleアカウントが表示されます。
「その他」をタップします。
「アカウントを削除」をタップします。
「アカウントを削除しますか?」と表示されます。
注意事項を確認の上「アカウントを削除」をタップします。
アカウントから「Google」を削除できています。
参考までに・・・
その他の項目に「OneDrive」「Twitter」などと表示される場合があります。
これらのアカウントは初期化で削除することができます。
そのため、一旦そのままにしておきます。
以上でGoogleアカウントのスマホから削除は完了です。
【2】データの暗号化を確認
例えば・・・初期化(リセット)したとします!
Android端末からすべてのデータが消去され、各種設定も未設定の状態になります。
だけど!
「何らかの原因で消去されずに残ってしまうデータがあるのでは?」
このように不安を感じる人もいるでしょう。
ココで重要なポイント
「データの暗号化」です。
データを暗号化された端末の場合
- 復元ソフトなどでデータを元の状態に戻されないよう
- 自動的に暗号化されている
- 第三者がデータにアクセスしても読み取れない
- 個人情報を守ることができる
- 悪用を防止できる
そのため、暗号化されているかを確認しておくと安心です。
OSのバージョンを確認しましょう!
- OSのバージョン:Android 7.0以降
上記の場合、暗号化がサポートされています。
参考までに・・・
暗号化の確認方法を紹介します。
「設定」をタップします。
設定画面が開きます。
検索ボックスに「暗号化」と入力します。
検索結果に表示されている「暗号化と認証情報」を選択します。
暗号化と認証情報の画面が開きます。
スマートフォンの暗号化を確認します。
- 暗号化されています→暗号化済み
- 暗号化デバイス→暗号化できていない
画面のように暗号化されている場合
【3】初期化(リセット)方法へ進んでください。
暗号化されていない端末の場合
長年使用するAndroidタブレット
- メーカー名:ASUS(エイスース)
- 機種名:ZenPad Z380KL
- OSのバージョン:Android 6.0.1
上記の機種では、データの暗号化はされていません。
初期化(リセット)する前に暗号化処理をしましょう。
「設定」をタップします。
設定画面が開きます。
「虫メガネ」のアイコンをタップします。
検索ボックスに「暗号化」と入力します。
検索結果に表示されている「暗号化」を選択します。
暗号化の画面が開きます。
「暗号化デバイス」をタップします。
暗号化デバイスの画面が開きます。
注意事項を確認してください。
データの暗号化には・・・
- 1時間以上かかる
- フル充電し、充電しながら処理をする
時間に余裕をもって作業しましょう。
準備ができたら「デバイスを暗号化する」をタップします。
「暗号化しますか?」と表示されます。
注意事項を確認の上「デバイスを暗号化する」をタップします。
暗号化処理が始まると
再起動を数回繰り返しながら処理が進みます。
私の場合、45分ほどかかりました。
暗号化を確認すると「暗号化されています」と表示されています。
- 暗号化されています→暗号化済み
- 暗号化デバイス→暗号化できていない
これで暗号化は無事に完了できました。
【3】初期化(リセット)
Androidスマホ・タブレットを初期化(リセット)します。
初期化すると、工場出荷状態に戻ります。
つまり、端末内にあるデータはすべて削除されます。
問題なければ、先に進んでください。
「設定」をタップします。
設定画面が開きます。
検索ボックスに「リセット」と入力します。
検索結果が表示されない場合
「バックアップとリセット」「ファクトリーリセット」などと入力します。
検索結果に表示されている「ファクトリーリセット」を選択します。
「リセット」「リセットオプション」「データ初期化」などと表示される場合があります。
ファクトリーリセット画面が開きます。
以下のアイテムがAndroid端末から消去されます。
- アカウント
- 連絡先
- 写真とビデオ
- アプリ
- バックアップ
- このデバイスの他のアイテム
他にも「SDカードデータ」などと表示される場合があります。
参考までに・・・
画面下にアカウントが表示される場合があります。
「OneDrive」「Twitter」など、これらのアカウントもすべて削除されます。
この端末からアカウントは削除されますが・・・
アカウントそのものは削除されません!
あらたな端末で「ユーザー名」「パスワード」を入力してログインすれば、通常通り使用することができます。
「すべてのデータを消去」をタップします。
注意事項を確認します。
表示の中から「ファクトリーリセット」を選択します。
注意事項が表示されます。
「OK」をタップします。
初期化(リセット)が始まると
再起動を数回繰り返しながら処理が進みます。
私の場合、10分ほどかかりました。
初期化が完了すると
画面にXiaomi(シャオミ)のOS「MIUI 12」のロゴが表示されます。
「こんにちは」「ようこそ」など、端末により表示が異なります。
以上で初期化(リセット)は完了です。
【4】SIMカードの取り出し
初期化(リセット)が完了すると
Android端末の電源を切ります。
操作方法は、電源ボタンを長押し→電源オフをタップするだけ!
電源を切った状態で・・・
付属のSIMピンを使って、SIMスロットを取り出します。
入れてあるSIMカードを取り外してください。
※画像はすでに取り外した状態です!
必要に応じて、あらたな端末でSIMカードを設定しましょう。
ケース・フィルムなども取り外してキレイな状態にします。
ココまでくれば・・・
安心して下取り・売却・譲渡することができます。
お疲れ様でした。
まとめ:Android端末の初期化(リセット)
本記事では、Android端末の初期化(リセット)方法を紹介しました。
初期化することで・・・
- 個人情報の漏えい
- 他人にあなたのアカウントを勝手に使われる など
このようなトラブルを回避できます。
個人情報を守り、セキュリティ面を万全にするためには欠かせない作業!
下取り・売却・譲渡する際は、必ず初期化してください。
なお、機種やOSのバージョンにより操作方法は異なります。
Android端末の取扱説明書、またはメーカーの公式サイトも確認しましょう。
初期化する際の参考になれば嬉しいです。
▼ 通話もできるタブレット ▼