「設計の仕事に興味があるけど難しそうで出来るかな?」
「図面を作成する以外に何をしているの?」
未経験者に向けて設計経験者がアドバイスします。
設計は、どんな仕事?
ここでは、私が経験した生産設備設計に関して書いています。
図面を作成するまでの流れを簡単に説明します。
私が経験した設備設計は、工場の生産ラインの設備設計にあたります。
主に・・・車やバイクを含め多種多様な加工部品の生産ラインに関わりました。
お客様からの要望に対する実現方法の提案『仕様書の作成』
設計をはじめるには、お客様から頂いた要望に対する実現方法の提案を考える必要があります。
- 費用の問題
- 期間の問題
- 技術の問題
主に、この3つの問題を具体的に解決をして、はじめて設計のスタートである仕様書の作成となります。
費用の問題
お客様の要望をクリアし満足して頂くことが絶対条件でありますが、利益がでないようでは仕事になりません。
- 設計作業者のコスト
- 購入品のコスト
- 加工に関わるコスト
- 組み立て・据え付けに関わるコスト
上記に記載したコスト内容は一例であります。こういった事も設計をするなかで考える必要があります。
期間の問題
設計は答えがあるようで無いような難しい所があります。
良い意味で妥協ポイントを見つけお客様が満足する期間で仕上げなくてはなりません。
- 仕様書作成
- 設計製図
- 素材・材料の発注
- 加工と部品の検査
- 組み立て・据え付け
上記項目の通り設計が完成して終わりではありません。
素材の発注から加工の工程を経て部品検査・組立・出荷または据え付けなど、あとの工程はいっぱいあります。
このように全体を把握する必要があるなかで、お客様が満足する図面を作成していかなくてはいけません。
技術の問題
知識や経験は間違いなく大事ですが、お客様の要望を満足させることができるかが問われます。
そして設計において一番要求されるところでもあります。
- 設計の根拠
- 機械工学(力学)
- アイデアの具現化
技術の問題とは、知識経験などノウハウが大きく関係します。設計するうえで何故そうなのかを明確にする必要があり力学の知識は必ず役立つことになります。
それは、図面作成において設計の根拠となる知識でもあり、それをふまえアイデアを具現化することが設計の仕事になります。
費用・期間・技術の3つの問題が無事解決できれば、仕様書作成及びお客様の承認をえてから仕様に基づいた図面作成をはじめることができます。
簡単にですが・・・図面を作成するまでの流れを説明しました。
参考にして頂けると幸いです。
コミュニケーション能力は大事!
設計の仕事のイメージは、孤独な環境で常にデスク作業をしている?と思っている方も少なくないでしょう。
意外にそうではありません。少なからず設計はチームで行うことが多いため、人との交流がでてきます。
業務は部署内だけではありません。
- お客様との打ち合わせ
- 加工業者とのやりとり
- 購入品メーカーとのやりとり
- 組み立て現場との連携
このように、部署以外にも人とのやりとりがでてくるのでコミュニケーション能力は、とても大事です。
こちらの記事も参考にして下さい。
仕事にコミュニケーション能力は必要?苦手な人の特徴と改善方法!
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設計に向いている人
私が経験した中で設計に向いている人の特徴をまとめます。
- 変化を楽しめる
- ミスは成功のカギだと考えられる
- 向上心がある
- モノづくりに興味がある
設計は、アイデアを形にしていく作業のなかで新しい技術の変化を柔軟に取り入れる事も大切になります。
そして、ミスは必ずおきます!
ミスが問題では無く何故そうなったのかを考え向上心をもち行動することが必要です。
モノづくりを楽しみ・・・そして興味を持ち続けることが技術を成長させる要素だと私は思います!
結論:アイデアが形となる喜びは設計の醍醐味です!
設計の仕事は決して簡単ではありませんが自分のアイデアを形に出来ることは他で味わえない喜びでしょう。
なにより、誰かに喜んでもらえて感謝して頂けたときは設計冥利につきます。