ZV-1とZV-E10L
SONYのVLOGCAM
2台の違いを比較します。
先日書いた記事
「ZV-1からZV-E10へ買い替えるべき?」
ZV-1からZV-E10へ買い替えるべき?SONYのカメラを比較検討する【動画撮影】
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この記事を書いた時、ZV-E10は手元にありませんでした。
その後、レンズキットであるZV-E10Lを購入。
ZV-1とZV-E10L
数ヶ月間、それぞれのカメラで撮影を楽しみました。
そんな私が2台のVLOGCAMを比較します。
動画撮影なら、どちらがオススメなのか?
ぜひ参考にしてください。
SONYのVLOGCAMとは?
VLOGCAMとは、VLOG(ブイログ)用CAMERA(カメラ)を略した言葉。
つまり、自撮りなど日常的な出来事を気軽に撮影できるカメラの事です。
もちろん静止画の撮影もOK!
私はYouTube動画を撮影するために購入しました。
動画に特化したSONYのVLOGCAM
ZV-1・ZV-E10・ZV-E10Lがあります。
- ZV-1は、レンズ交換できない
- ZV-E10は、レンズ交換できるが本体のみ
- ZV-E10Lは、ZV-E10本体にレンズ「SELP1650」が付属する
上記3製品の違いは、こんな感じです。
カラーはブラック・ホワイトの2色展開です。
ZV-1とZV-E10Lの比較表
ZV-1とZV-E10Lの比較表は、以下の通りです。
※赤字はレンズキットに付属する「SELP1650」のスペック
ZV-1とZV-E10Lを比較すると、共通点はあるものの
それぞれに違った魅力があります。
「動画撮影するなら、どちらがオススメなのか?」
ココに焦点をあてて詳細比較していきます。
▼ ZV-1の価格や在庫状況はこちら ▼
▼ ZV-E10Lの価格や在庫状況はこちら ▼
ZV-1とZV-E10Lの詳細比較
ZV-1とZV-E10Lの比較において、特に気になる点をピックアップします。
「どこで何を撮りたいのか?」
選ぶ基準はココにあると思います。
このポイントを考えながら、SONYのVLOGCAMを比較してみましょう。
撮影環境を想像しながら読み進めてください。
外観について
ZV-1 | ZV-E10L |
デジタルカメラ | レンズ交換式デジタルカメラ |
ブラック/ホワイト | ブラック/ホワイト |
外観はかなり異なります。
ZV-1はとにかくコンパクトで軽量!
どこへ行くにも持ち運びがラクにできる
気軽に撮影できる手軽さがZV-1の最大の魅力です。
ただ・・・
ZV-E10Lと比較すると、価格の割に安っぽく見えるかもしれません。
一方、ZV-E10Lは取り付けるレンズ次第で見た目のイメージが変わります。
首からカメラをさげているだけで雰囲気が良い感じ!
所有感が満たされます。
レンズによっては、重さが増してかさばる
持ち運びが大変になるかもしれません。
本体カラーは2色展開です。
- ブラックにはグレー系のウィンドスクリーン
- ホワイトにはホワイトのウィンドスクリーン
2台のVLOGCAMに共通して言えるのは・・・
ウィンドスクリーンをつけると、かわいさが増します!
レンズについて
上記の画像は、ZV-E10Lです。
レンズ「SELP1650」が付属するレンズキットです。
ZV-E10の場合、レンズは付属しません。
本体のみのため、別でレンズを購入する必要があります。
ZV-1 | ZV-E10L |
ZEISSバリオ・ゾナーTレンズ | Eマウント |
- | E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS |
- | SELP1650 |
F1.8-2.8 | 3.5-5.6 |
f=9.4-25.7mm | 16-50 |
※赤字はレンズキットに付属する「SELP1650」のスペック
ZV-1には、ZEISSのレンズが搭載されています。
多くのプロカメラマンが愛用するZEISSのレンズ
4K動画の撮影にも最適です。
ZV-E10Lには、SELP1650のレンズが搭載。
付属のレンズ性能は、ZV-1と似ているように感じます。
ただし・・・
2台のVLOGCAMの大きな違い
「レンズ交換できるかどうか」
この点はカメラ選びにおいて重要なポイントです。
レンズ交換を面倒に感じる人は、ZV-1
撮影シーンに合わせてレンズ交換を楽しみたい人には、ZV-E10L
望遠や単焦点など、レンズの選択肢が増えると映像表現の幅が広がります。
レンズを揃えるには、費用がかかりますが (-ω-)/
動画の品質も格段にアップさせる事ができます。
センサーと有効画素数について
ZV-1 | ZV-E10L |
1.0型 Exmor RS CMOSセンサー | APS-Cサイズ、Exmor CMOSセンサー |
約2010万画素 | 約2420万画素 |
センサーサイズには違いがあります。
- ZV-1には、1.0型サイズ
- ZV-E10Lには、APS-Cサイズ
ZV-E10Lは、ZV-1より一回り大きいセンサーを搭載しています。
そのため、解像度・描写・ボケ表現など性能面でより優れています。
また、有効画素数にも違いがあります。
約2010万画素と約2420万画素
大きな差を感じるかもしれませんが・・・
スマホ・タブレット・パソコンで撮影した画像を見る分には、違いが分からないと思います。
液晶モニターについて
ZV-1 | ZV-E10L |
3.0型 | 3.0型 |
タッチパネル非対応 | タッチパネル対応 |
液晶モニターは、どちらも3.0型です。
タッチパネルは、対応・非対応の違いがあります。
ZV-E10Lになって、タッチパネル対応!
すごく感動したのは束の間・・・
タッチ操作には、かなりの制限があります。
- タッチシャッター
- タッチフォーカス
- タッチトラッキング
他の操作には対応していません。
ZV-1 | ZV-E10L |
オープン角:約176度 | オープン角:約176度 |
チルト角:約270度 | チルト角:約270度 |
どちらもバリアングルに対応しています。
オープン角・チルト角も同じです。
自撮りする時は、大画面で映像を確認しながら撮影できます。
いつでもモニターをチェックしながら撮影できるのは、嬉しいポイント!
長時間の撮影で本体が熱くなっても、バリアングルで放熱効果が期待できます。
接続端子について
ZV-1 | ZV-E10L |
マイク端子 | マイク端子 |
マルチマイクロUSB端子 | USB Type-C端子 |
HDMIマイクロ端子 | HDMIマイクロ端子 |
- | ヘッドホン端子 |
接続端子の使い勝手は、ZV-E10Lの方が圧倒的に優れています。
- Type-C対応
- マイク端子とヘッドホン端子があるため、音声を撮りながらモニタリングできる
この2点は、ZV-1から改良されたポイント
動画を撮影する人には、かなり便利な機能だと思います。
また、ZV-E10Lになって端子類のふたの開閉がしやすい!
ZV-1の接続端子は、少し使いにくさを感じます。
上部のボタンについて
ZV-1 | ZV-E10L |
上部のボタンにいくつかの違いがあります。
電源ボタンのON・OFFは、操作方法と配置が違います。
- ZV-1:ボタン式
- ZV-E10L:スライド式
内蔵マイクにウィンドスクリーン(もふもふ)をつけると
ZV-1では、もふもふがボタンとかぶり押しにくい。
ただ、ZV-1は液晶モニターの開閉で電源のON・OFFが可能です。
そのため、電源ボタンの配置はそれほど気になりません。
ZV-E10Lでは、配置が少し右になり電源の操作がしやすい。
※ZV-E10Lは液晶モニターの開閉で電源のON・OFFはできません。
ZV-1にあったMODEボタンが「静止画・動画・S&Q(スロー&クイック設定)」ボタンに変更。
撮影モードをボタン1つで切り替えできるのは、すごく便利です。
画像の通り、ズームレバーの位置も違います。
バッテリーについて
ZV-1 | ZV-E10L |
NP-BX1 | NP-FW50 |
静止画:約260枚/約130分 | 静止画:約440枚 |
実動画:約45分 | 実動画:約80分 |
連続動画:約75分 | 連続動画:約125分 |
実動画におけるバッテリーの使用時間を比較すると
- ZV-1:約45分
- ZV-E10L:約80分
約2倍の差があります。
屋外での動画撮影が多い人ほど、バッテリーの持ちは気になるポイント。
予備バッテリーがあっても、交換のタイミングがあるので持ちが良い方が嬉しいです。
なお、どちらも給電しながらの撮影が可能です。
ZV-1 | ZV-E10L |
三脚の取り付け位置が大きく異なります。
その結果、三脚を取り付けたままの状態では
- ZV-1:バッテリー・メモリーカードの交換ができない
- ZV-E10L:バッテリー・メモリーカードの交換ができる
三脚を使って撮影することが多い人には、かなり重要なポイントです。
内蔵マイクについて
ZV-1 | ZV-E10L |
動画に特化した2台のVLOGCAM
上面に3カプセルを内蔵した大きなマイクを搭載し、音質のクオリティはかなり高いです。
ウィンドスクリーン(もふもふ)は屋外での撮影時、風切り音を防ぐのに役立ちます。
もふもふがついた見た目は、とにかくカワイイ!
ちなみに・・・
- ブラックの本体には、グレー系のウィンドスクリーン
- ホワイトの本体には、ホワイトのウィンドスクリーン
映像だけではなく、音質にもチカラを入れたカメラと言えるでしょう。
手ブレ補正など、機能について
ZV-1 | ZV-E10L |
光学式 | 電子式(交換レンズ側対応) |
ワイド(315点)/425点 | ワイド/425点 |
ゾーン | ゾーン |
中央 | 中央 |
フレキシブルスポット他 | フレキシブルスポット他 |
ISO125-12800 | ISO100-32000 |
24、10、3コマ/秒 | 11、8、6、3コマ/秒 |
Fnボタンを押すと、設定画面を表示します。
「美肌効果・商品レビュー用設定」など、同じ機能を搭載。
機能面は、かなり似ています。
手ブレ補正はZV-1が光学式、ZV-E10Lが電子式に対応しています。
ZV-E10Lは取り付けるレンズによって、手ブレ補正が変わります。
他のレンズを選ぶ時は、手ブレ補正の機能もチェックしてください。
ZV-E10Lには、動画撮影時に嬉しい機能が追加されています!
録画中はモニターが赤い枠で囲われます。
- 「録画ボタン〇」を押したつもりが押せていなかった
- 後で見返したら撮れていなかった
このような経験がある人には、安心につながる機能です。
本体サイズと重量について
ZV-1 | ZV-E10L |
約105.5×60.0×43.5mm | 約115.2×64.2×44.8mm |
266g(本体のみ) | 約299g(本体のみ) |
約294g(バッテリー・メモリーカード含む) | 約343g(バッテリー・メモリーカード含む) |
- | 約116g |
※赤字はレンズキットに付属する「SELP1650」の重量
ZV-1は、コンパクトで軽量!
持ち運びしやすく、片手で撮影もできる。
ZV-E10Lは、ZV-1より一回り大きく重たいです。
レンズをいくつか持ち運ぶ場合、かさばって重さが増すのは避けられません。
それでも他のレンズ交換式カメラと比較すれば、コンパクトで軽量です。
ZV-1とZV-E10Lの作例を比較
ここからは、2台のVLOGCAMの作例を比較します。
動画と静止画、それぞれを紹介します。
動画は撮影日・撮影場所など、撮影環境が全く異なります。
そのため、単純に撮影した映像を見てもらえればと思います。
静止画は、同じ日に同じ場所で撮影しています。
画質は好みなどもありますが、参考にしてください。
ZV-1
↓
ZV-E10L
上記の順に紹介します。
動画
動画の撮影環境が全く異なります。
作例として見て頂けると嬉しいです。
▼ ZV-1 ▼
大阪の夜景を撮影!
Pモード、各種設定はカメラおまかせです。
▼ ZV-E10L ▼
大阪の公園内を撮影!
Pモード、各種設定はカメラおまかせです。
3分ほどのShort Filmです。
静止画
比較する写真は、同じ日に同じ場所で撮影しています。
すごく似ていますが、じっくり見ると違いが分かると思います。
作例は・・・
ZV-1
↓
ZV-E10L
上記の順に紹介します。
日中の屋外で風車を撮影
▼ ZV-1 ▼
▼ ZV-E10L ▼
見た瞬間、空の青さが全然違うことに気がつきます。
また、風車の塔の色も違う事が分かります。
個人的には、ZV-1の方がより現実に近いリアルな表現に感じます。
室内でパンケーキを撮影
▼ ZV-1 ▼
▼ ZV-E10L ▼
お皿に添えられた花の色が違います。
同じ白でもお皿・生クリーム・パンケーキにかかっているパウダーなどを詳細に比較すると、それぞれの表現力に差を感じます。
背景ボケとくっきり
ピンク色のキャップに焦点をあてて撮影しています。
C1ボタンを押して背景ボケをON・OFFに切り換えての撮影です。
ZV-1:背景ボケ
ZV-1:くっきり
ZV-E10L:背景ボケ
ZV-E10L:くっきり
ZV-1とZV-E10L
特にキャップの色に違いを感じます。
ZV-1の方がピンクの色が濃い。くっきりでは、より鮮明に撮れています。
一方、ZV-E10Lの方はピンクの色が少し薄い。背景ボケはZV-1より強いボケに感じます。
キャップ自体の色は、ZV-1の方が正確な表現をしているようです。
光の取り込み方に差があるのかもしれません。
動画と静止画
2台のVLOGCAMを比較してみて、どのように感じましたか?
ZV-1とZV-E10L:動画撮影するなら、どちらがオススメ?!
ZV-1とZV-E10Lの特に気になる点を比較してきました。
操作面や性能面で似ているところもあります。
一方、レンズについては圧倒的に違います。
動画撮影するなら、どちらがオススメなのか?
それぞれの優れている所をまとめます。
ぜひ参考にしてください。
ZV-1の優れているところ
ZV-1の優れているところは、何と言ってもコンパクトさ!
レンズ交換の手間がかかりません。
ZEISSのレンズは、多くのプロが愛用する高性能なレンズです。
オートフォーカス機能が優秀で、カメラにおまかせ設定で撮影しても高画質。
内蔵マイクの音質も素晴らしいので、動画撮影にはオススメ!
とは言え、優れているポイントばかりではありません。
バッテリーの使用時間の短さが残念なポイント。
予備バッテリーや給電しながら撮影するなど、工夫すれば問題ありません。
気軽に持ち運べる「ZV-1」
手軽に撮影できるカメラとしては納得の一台!
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ZV-E10Lの優れているところ
ZV-E10Lの優れているところは、レンズ交換できること。
撮影シーンにあわせて、望遠レンズや単焦点レンズなどに交換できます。
より映像表現にこだわりたい人には、オススメです。
ZV-1と同じく、内蔵マイクの音質が素晴らしい!
バッテリーの使用時間は長めなので、余裕をもって動画撮影できます。
見た目の良さからも、首からさげて外へ連れ出したくなる「ZV-E10L」
カメラを持つという所有感を満たしてくれる一台。
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まとめ:SONYのVLOGCAMで動画撮影を楽しもう!
ZV-1とZV-E10L
動画撮影に焦点をあてて、詳細を比較してきました。
購入を迷っている人は、結論が出ましたか?
共通する機能は多いですが、全く違う性能もあります。
「どこで何を撮りたいのか?」
撮影環境を想像しながら、ぜひ選んでください。
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