「パソコンのウイルス対策」
あなたはどうしていますか?
近年、サイバー攻撃の脅威は減るどころか、どんどん進化して増え続けています。
インターネットに接続する場合
常に感染リスクがあります。
そのことを前提にパソコンを使いましょう。
実を言うと・・・
無料でできるウイルス対策があります。
「Windowsセキュリティ」
Windows10・Windows11のOSを搭載するパソコンの場合、標準搭載されているセキュリティソフトです。
インストール不要で設定はかんたん!
高い防護力と動作の軽さが魅力です。
本記事では「Windowsセキュリティ」の設定方法と注意点を解説します。
ぜひ、参考にしてください。
【Windowsセキュリティ】主な特徴と注意点
WindowsセキュリティはWindows10・Windows11のOSを搭載するパソコンに標準搭載されています。
主な特徴は以下の通りです。
- 無料で利用できる
- インストール不要
- 設定がかんたん
- 高い防護力
- 非常に軽い動作性能
ウイルス検出率では有料のセキュリティソフトと同等の機能を誇ります。
第三者評価機関である「AV-Comparatives」のテストで最高評価を獲得するなど、非常に優秀なセキュリティソフトです。
Windowsセキュリティには、注意点(デメリット)がいくつかあります。
他のセキュリティソフトを導入した場合、Windowsセキュリティの機能がオフになります。
併用したい場合、別途設定が必要です。
また、以下の項目は搭載されていない機能です。
- 迷惑メール対策
- インターネットバンキング保護
- Wi-Fi通信を保護するVPN
- Webカメラのぞき見防止
- サポート窓口 など
迷惑メールについては、添付ファイルの判定はできます。
ただし、文書のみのメールの場合は判定できません。
インターネットバンキングやネットショッピングでクレジットカード番号を入力するなど、金銭に関わるサービスを利用する場合は特に注意が必要です。
有料セキュリティソフトのように多機能ではありません。
あくまで最低限の機能しかありません。
自主的にウイルス対策・セキュリティ管理をしましょう!
注意点を理解した上で、Windowsセキュリティを利用してください。
パソコン初心者やITの知識に不安を感じる人は、有料のセキュリティソフトを検討しましょう。
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【Windowsセキュリティ】無料でできるウイルス対策!設定方法を解説
ここからは、Windowsセキュリティの設定方法を解説します。
- 事前準備
- 利用条件
- 設定方法
1から順に見ていきます。
実際の画像を使って、手順を解説します。
【1】Windowsセキュリティの事前準備
Windowsセキュリティ以外のセキュリティソフトが入っていませんか?
事前準備として、パソコン環境を確認してください。
- 期限切れのセキュリティソフトが入っている
- 契約中のセキュリティソフトがある
上記の場合、Windowsセキュリティが正常に動作しません。
使用期限が切れたセキュリティソフトをそのまま放置しないでください。
使用中のセキュリティソフトがある場合、Windowsセキュリティと併用できるソフト・併用できないソフトがあります。
セキュリティソフトの併用はオススメしません。
他のセキュリティソフトが入っている場合、アンインストールしましょう。
なぜならパソコンに負荷がかかります。
動作が重くなり、作業に支障が出る可能性があります。
以下の手順で確認します。
パソコン画面の左下「スタート」をクリックします。
歯車マーク「設定」をクリックします。
設定画面が開きます。
「アプリ」をクリックします。
アプリと機能が開きます。
下へスクロールすると、アプリがたくさん表示されています。
セキュリティソフト「ノートン」「ウイルスバスター」「マカフィー」などを探します。
不要なセキュリティソフトがあれば、アンインストールしましょう。
Windowsでセキュリティソフトを削除する手順を解説しています。
ノートンのアンインストール方法!Windowsでセキュリティソフトを削除する手順【Norton】
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【2】Windowsセキュリティの利用条件
Windowsセキュリティには利用条件があります。
- Windows10またはWindows11の更新プログラムを最新の状態にする
さっそく確認しましょう。
パソコン画面の左下「スタート」をクリックします。
歯車マーク「設定」をクリックします。
設定画面が開きます。
「更新とセキュリティ」をクリックします。
Windows Updateの画面が開きます。
「最新の状態です」と表示されていればOK!
「更新が必要です」など異なる表示の場合、内容を確認してください。
更新と再起動を繰り返した後、「最新の状態です」と表示が変わればOKです。
Windowsセキュリティを設定していきます。
注意点
Windows10を利用している場合
Windows11へのアップグレードを推奨するメッセージが表示されるかもしれません。
まだアップグレードしない場合は更新プログラムの内容に気をつけてください。
最新の状態にするだけでOK!
Windows11へアップグレードする必要はありません。
【3】Windowsセキュリティの設定方法
あらためて、事前準備・利用条件の確認をします。
- 不要なセキュリティソフトをアンインストール
- Windows10またはWindows11の更新プログラムを最新の状態にする
確認できたら「Windowsセキュリティ」の設定を始めます。
実際の画像を使って、設定方法を解説します。
パソコン画面の右下にある「上向きの矢印」をクリックします。
盾のアイコン「Windowsセキュリティ」をクリックします。
セキュリティの概要が開きます。
以下の手順でも同じ画面を開くことができます。
「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」→「Windowsセキュリティを開く」の順にクリックします。
Windowsセキュリティに搭載されている機能は以下の通りです。
- ウイルスと脅威の防止
- アカウントの保護
- ファイアウォールとネットワーク保護
- アプリとブラウザー コントロール
- デバイス セキュリティ
- デバイスのパフォーマンスと正常性
- ファミリーのオプション
一部の機能には状態アイコンがついています。
安全性のレベルを色で判別できます。
- 緑のチェック:有効または正常
- 黄色のびっくりマーク:注意が必要
- 赤のバツ:無効または異常
ひと目で現在の状態を確認できるため、非常に分かりやすい!
緑のチェックがついている時は正常な状態です。
機能が有効のため操作は不要です。
黄色や赤のマークがついている時は要注意です。
内容を確認して必ず対処しましょう!
「ウイルスと脅威の防止」をクリックします。
ウイルスと脅威の防止が開きます。
他のセキュリティソフトが入っている場合、ノートンなどと表示されます。
4つの項目を設定します。
- 現在の脅威
- ウイルスと脅威の防止の設定
- ウイルスと脅威の防止の更新
- ランサムウェアの防止
1から順に見ていきます。
1の現在の脅威には「現在の脅威はありません。」と表示されています。
脅威がある場合、「マルウェアが検出されました」などの表示が出ます。
警告が出たときは画面の指示に従って対処しましょう。
「スキャンのオプション」をクリックします。
スキャンのオプションが開きます。
4つのスキャンが用意されています。
- クイック スキャン
- フル スキャン
- カスタム スキャン
- Microsoft Defender オフライン スキャン
「Microsoft Defender オフライン スキャン」を選択します。
そのときの状態によりますが・・・
マルウェアなどの脅威があれば検出して削除してくれます。
脅威を削除できない場合、パソコンを初期化するなどの対処が必要となります。
「今すぐスキャン」をクリックします。
「許可された脅威」「保護の履歴」は必要に応じて確認してください。
作業内容の保存にある注意事項を確認します。
Webサイトのページやファイルをすべて閉じてください。
「スキャン」をクリックすると、約15分の作業に入ります。
その後、パソコンが再起動します。
2のウイルスと脅威の防止の設定にある「設定の管理」をクリックします。
ウイルスと脅威の防止の設定が開きます。
4つの項目が表示されます。
- リアルタイム保護
- クラウド提供の保護
- サンプルの自動送信
- 改ざん防止
すべて「オン」にします。
この設定は非常に重要です。
オフになっている項目は必ず「オン」に設定してください。
3のウイルスと脅威の防止の更新を確認します。
「最新の状態」となっていれば問題ありません。
自動更新のため操作は不要です。
手動で更新したい場合
「更新プログラムのチェック」をクリックします。
4のランサムウェアの防止を確認します。
この設定も非常に重要です。
「ランサムウェア防止の管理」をクリックします。
ランサムウェアの防止が開きます。
「コントロールされたフォルダー アクセス」を「オン」にします。
「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示されます。
「はい」をクリックします。
ランサムウェア(通称、身代金ウイルス)などの脅威からパソコンを保護する機能が有効化されます。
「アカウントの保護」をクリックします。
Microsoftアカウントの「パスワード」「PIN」「動的ロック」の設定ができます。
この機能を利用するには、Microsoftアカウントでサインインしてください。
「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリックします。
- ドメイン ネットワーク
- プライベート ネットワーク
- パブリック ネットワーク
3つの項目すべてが「ファイアウォールは有効です。」と表示されていればOKです。
「無効」の場合、その項目をクリックします。
開いたページで「オン」に変更します。
「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示されたら「はい」をクリックします。
無効から有効に変わればOKです。
「ファイアウォール通知の設定」をクリックします。
設定が開きます。
通知にある「通知の管理」をクリックします。
通知が開きます。
デバイスの正常性とセキュリティに関する重要な情報の通知設定です。
3つの項目が表示されます。
- ウイルスと脅威の防止に関する通知
- アカウント保護の通知
- ファイアウォールとネットワーク保護の通知
すべて「オン」にします。
オフにすると通知が来ないため、必ずオンにしてください。
「アプリとブラウザー コントロール」をクリックします。
この設定も非常に重要です。
アプリ・ファイル・Webサイトを開く時、保護する機能になります。
パソコンにとって問題を起こしたり怪しい可能性がある場合、警告が出ます。
「評価ベースの保護設定」をクリックします。
評価ベースの保護が開きます。
4つの項目が表示されます。
- アプリとファイルの確認
- Microsoft EdgeのSmartScreen
- 望ましくない可能性のあるアプリのブロック
- Microsoft StoreアプリのSmartScreen
すべて「オン」にします。
Webサイトの保護は、Microsoft Edgeのみになります。
Google Chromeでインターネットを閲覧する場合、別途設定してください。
記事の後半で設定方法を解説します。
「デバイス セキュリティ」をクリックします。
3つの項目が表示されます。
- コア分離
- セキュリティ プロセッサ
- セキュア ブート
緑のチェックがついているため操作は不要です。
Windows11の場合
デバイス セキュリティに黄色のびっくりマークがついていると思います。
「コア分離の詳細」をクリックします。
コア分離のメモリ整合性が「オフ」になっています。
オフの時、Windows10・Windows11では「状態アイコン」が異なります。
- Windows10:緑のチェック
- Windows11:黄色のびっくりマーク
メモリ整合性は「オン」「オフ」どちらを選択しても、ウイルス感染を防ぐ効果はありません。
そのため、「オン」にする必要はないでしょう。
「無視」をクリックします。
緑のチェックに変わります。
「デバイスのパフォーマンスと正常性」をクリックします。
状態レポートでは、今使っているパソコンの状態を確認できます。
緑のチェックがついていれば問題ありません。
問題がある場合、この画面から修復することも可能です。
定期的にチェックすると良いでしょう。
「ファミリーのオプション」をクリックします。
お子様がパソコンを使う場合、保護者による制限をかけられます。
また、家族間でも役立つ機能があります。
さっそく見ていきましょう。
「ファミリー設定の表示」をクリックします。
Microsoft Family Safetyが開きます。
マイクロソフトのアカウントを持っていますか?
- 持っていない→「無料で使用開始」
- 持っている→「Microsoft Family Safetyにサインイン」
いずれかをクリックします。
OutlookメールやWord・ExcelなどのOfficeソフトを使っているならアカウントを持っていると思います。
持っていない場合、アカウントの作成から始めましょう!
「メールアドレス」「パスワード」を入力してサインインします。
サインインすると、Microsoft Family Safetyが起動します。
Microsoft Family Safetyは無料プラン・有料プランがあります。
無料でも多くの機能を利用できるため、ぜひ活用してください。
「家族のメンバーを追加」をクリックします。
追加したい家族のメールアドレスを入力して招待すると登録完了!
家族が使用する機能に制限をかけるなど、さまざまな設定ができます。
「支出」ではお子様用のアカウントにお金の追加ができます。
追加したお金の範囲内でしかゲームやアプリに課金ができなくなります。
そのため使い過ぎを防止できます。
クレジットカードの紐づけをしないため安心です。
「コンテンツ フィルター」はお子様が安全にパソコンを利用するための機能です。
不適切なアプリやゲームをブロックするなどの制限をかけられます。
「使用時間」ではお子様のパソコン利用に時間制限を設けることができます。
他にも役立つ機能があります。
ぜひ、この機会にお試しください。
以上で、Windowsセキュリティの設定は完了です。
Google Chromeでインターネットを閲覧する場合、以下の設定も必須作業です。
Google Chromeでインターネットを閲覧する人へ
インターネットを閲覧するとき、ブラウザーは何を使っていますか?
- Microsoft Edge(マイクロソフト エッジ)
- Google Chrome(グーグル クローム)
Microsoft Edgeのみを使用する場合、これから解説する設定は不要です。
Google Chromeを使用する場合、追加の設定をしましょう。
注意点
Internet Explorer 11(インターネット エクスプローラー 11)の使用はオススメしません。
2022年6月15日でサポート終了しています。
Google ChromeにWindowsセキュリティの機能をインストールします。
拡張機能での設定方法になります。
この設定により、有害サイトへのアクセス時は事前に警告されます。
さっそく設定していきましょう!
Google Chromeを起動します。
検索ボックスに「Microsoft Defender Browser Protection」と入力します。
上記のリンクをクリックしてもOKです。
検索結果の一番上にある
「Microsoft Defender Browser Protection」をクリックします。
chrome ウェブストアが開きます。
拡張機能である「Microsoft Defender Browser Protection」が表示されます。
「Chromeに追加」をクリックします。
「Microsoft Defender Browser Protectionを追加しますか?」
再確認されるので「拡張機能を追加」をクリックします。
「Microsoft Defender Browser ProtectionがChromeに追加されました」と表示されます。
他のパソコンで同じ拡張機能を使う場合
「同期を有効にする」をクリックします。
Googleアカウントにログインして設定してください。
同期の必要がない場合、右上の「X」をクリックします。
以上で、Google Chromeの設定は完了です。
お疲れ様でした。
【Windowsセキュリティ】無料でできるウイルス対策のまとめ
Windowsセキュリティは無料で利用できます。
ウイルス検出率では有料のセキュリティソフトと同等の機能を誇るほど優秀なセキュリティソフトです。
ただし、必要最低限の機能しかありません。
自主的にウイルス対策・セキュリティ管理する必要があります。
マルウェアの脅威・フィッシング詐欺・個人情報の漏えいなど、あらゆる危険からパソコンを守ることが重要です。
不安を感じる人は、有料のセキュリティソフトを検討してください。
Windowsにおすすめ!有料のセキュリティソフト
有料のセキュリティソフトはたくさんあります。
種類が多く、迷いますが・・・
- 必要な機能が搭載されているか
- 動作の軽さと快適性
- 価格
上記のポイントで選ぶと良いでしょう。
Windowsにおすすめ!
有料のセキュリティソフト2選を紹介します。
- ESET インターネットセキュリティ
- ノートン 360 デラックス
無料で利用できる「Windowsセキュリティ」はウイルス対策だけのセキュリティソフトです。
これらではカバーできない機能を搭載した
多機能の総合セキュリティソフトになります。
1つずつ見ていきましょう。
【1】ESET インターネットセキュリティ
ESET インターネットセキュリティは最もおすすめの有料セキュリティソフトです。
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- 高い防護力
- 非常に軽い動作性能
- 誤検出が少ない
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